2012-01-01から1年間の記事一覧
ジプシーは北インドが本源らしい。西側にひろく散らばる民族だ。ジプシーを訪ねて (岩波新書)作者: 関口義人出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2011/01/21メディア: 新書 クリック: 13回この商品を含むブログ (7件) を見る
曹洞宗の禅師で新井石禅というエヴァンジェリストが、戦前いたそうだ。当時、その布教活動は広範囲にわたり海外でも認知されていたという。 人口はいまの半分ほどなのに、戦前の日本にはいろんな傑物がおりましたわい。いってみれば我らは彼らの糟糠を舐めて…
乃木坂は乃木将軍宅があった場所であり、明治天皇崩御で殉死した乃木夫妻を祀る神社(旧宅に隣接)があることは夙(つと)に知られている。 それにあやかる乃木坂46なるアイドルグループの存在を乃木将軍が冥界で聞き知ったら、どんな表情をするであろうか…
スペインとフランスに挟まれた地域にバスク人が住まうのをいつの頃からか、耳にしていた。 ゴルゴ13のシリーズから知らず知らず学んだのかもしれない。*1 あるいは、フランシスコ・ザビエルがバスク人だというので、『街道をゆく』シリーズで司馬遼太郎が…
福島原発事故は日本だけでなく世界に衝撃を与えた。その代償を払うのが東電本体が主体となるのは言うまでもない。だが、一つ疑問がどうしてもつきまとう。 経営権がない一般従業員がひたすら負債と負荷を担うことだ。彼らは直接に、事故原因に関与したか? …
アメリカの自然主義作家ジャック・ロンドンを思い出すのは雨の日の物憂い午後かな。 『野生の呼び声』や『白い牙』で名声を確立している。 その成功の証しとして建築した豪邸は、完成目前に焼失した。妬みからの放火というウワサもあった。廃墟大好きなむき…
自治体首長が国政に物申す事態になっている。 その直接の原因は中央政府の指導力と政治力の劣化にあることは、ほぼ間違いない。 小泉政権以降の首相の不甲斐なさは連敗記録を更新した。 その間に一部の自治体は国にNOを突きつける習性を身に着けてしまう。…
イスラム教は教勢が盛んだ。日本も例外ではない。井筒俊彦の影響を受けた自分としては存在一性論とスーフィの宗教は神道とならんで無視できないものがあります。 興味のある方はこちらをご覧になるといい。きっと!あなたのご近所にも礼拝所があることだろう…
ヒルフィギュアとは、ナスカの地上絵のイギリス版のことだ。 ここで探しだしたのはふたつ。「アフィントンの白馬」というやつと「サーンアバスの巨人」。 面白いのは、中世に築造されたのがかなり確からしいことだ。 巨大な地上絵を描く趣味がイギリス人には…
論理学者にしてタオイストであるレイモンド・スマリアンがバッハを演奏する。 一流のピアニストでジャグラーなんだ。 堂に入っている演奏だよ、まったくどういう組み合わせなんだろう! スマリアンの神は論理を超越した唯一神なのだろうか? タオは笑ってい…
日本の根っこたちよ
20年ほどまえのこと、アメリカのテレビドラマシリーズが話題を呼んだ。 「ツイン・ピークス」 デビッド・リンチ監督のこの作品、登場人物がいずれも謎めいている。ツイン・ピークスとは殺人事件の起きた村の名前。 この村でデイル・クーパー特別捜査官が捜査…
日本の家電メーカーが軒並み大赤字で、国内を震駭させたのに対して、韓国のサムスンやLG電子などの進撃ぶりを見習えと声が上がったのは、まあ、当然の成り行きだろう。 確かに家電製品はモジュール化が進み、商品企画さえ優れていればどこでも生産できるよう…
古代的な感性には熱海の来宮神社にあるような巨樹は、神そのものに感じられたに違いない。 来宮神社は「きのみや」神社と読む。木宮神社と称した時代もあったので、巨樹に由来したともいう。伊豆半島は歴史的に大きな船を制作する集団が拠点していた。 御祭…
1940年の”ニューヨーク世界フェア”で公開されたGM提供の映像作品"To new horizon" 素晴らしきモータリゼーションの世界だあ。実際、これに近いのじゃないかな。 あの頃の未来の一つだねえ。
なぜだかフラクタル系のイメージはキモいのが多い。 こうしたアルゴリズム形状について美学的に言えることは、シンプルな対称性があるときはどうにか鑑賞に耐えられるけど、奇々怪々で複雑になるとオエッとなることが多いことだ。 極めつけはマンデルバルブ3…
確かに、年取るとこういうのダメね、ウルウルするわ。でも、なぜかな?
エストニアの現代音楽作曲家アルヴォ・ペルトの曲に遭遇したのでシェアしておきます。 とくに'Spiegel im Spiegel'「鏡の中の鏡」は人気がある。100万回再生だ。チェロとピアノのための室内楽「Frates 」もいい出来 個人的にはこちらの悲愴なイントロが好き…
ヴォーン・ウィリアムズの曲としては「グリーンスリーブスの主題による幻想曲(Fantasia on Greensleeves)」くらいしか好まれないらしい。 ホルストと同世代であるけど、イギリスではホルストよりも名声が上回るという。 でも、そうは言わずに他の曲もBG…
宮沢賢治の「ベジタリアン大祭」は夢の童話だが、現実にも通じている。それも人類の危機と深くつながる教訓を含んでいる。 賢治自身がそれを実践していた。彼が畑でとれたトマトを小川の水につけておき、一休みする時に醤油をかけて齧ったという記録を読んで…
大阪に行くと街なかの大衆芝居興行が多いのに歴史を感じたりする。東京はどうだろう。 どうやら明治期までは、この東京にも大衆演劇の舞台は幾箇所にもあったようだ。 浅草猿若町に三座+人形小舎、新富町には新富座、木挽町にあった木挽座から歌舞伎座は明…
オールズのアルゴリズムにより生成される多角形をupしておきます。 オールズのアルゴリズムはきわめてシンプルです。 1)出発点を決める 2)進む角度を決める 3)進む距離を決める 4)ここで2)と3)を繰り返す 2)と3)の組み合わせを決めておけば自動的に線分が…
諸井誠の『ロベルトの日曜日』が尺八の現代性について語る書とは最近まで知りませんでした。京都の明暗寺の虚無僧の本拠からエッセイは始まります。そして、邦楽に感動した外国人を会話の相手にうんちくを傾けるのです。 ロベルトの日曜日 (中公文庫 M 120)…
熊本の士族の反乱『神風連の乱』は三島由紀夫の『豊饒の海 奔馬』で取り上げられもした。 明治8年、わずか200にも満たぬ士族の若者らが廃刀令に抗して、県庁と鎮守府を襲う。これは狂信的な暴挙という側面があるが、一方で純粋な神道的な殉教でもあった…
大友皇子というてもマイナーな存在で 壬申の乱で天武天皇に負けた天智天皇の息子というと、 「ああ、なるほど」という人も現れるだろう。 そのくらいの影のうすさだ。 歴史上でも、どのような人物か、事績や逸話がほとんど見当たらないのだ。 wikiの「弘文天…
ビジネス街の大手町のさ中に眠る「将門首塚」は21世紀東京の異界であろう。 江戸っ子の氏神、神田明神のご祭神である平将門の首を祭っている鎮魂の碑である。超一流商社の本社ビルの間近にあるのだ。 キレイに掃き清められているばかりか、不思議なことに首…
こうみえても妖怪には人並みには興味がある。妖怪の種類や性質などは親戚の子どもたちのほうがよほど詳しいのだけれど。 妖怪の由来に関しては、「ハイネ ー>フレーザー ー>柳田国男」 的な流れで、解説するようにしてはいる。 零落した落ちこぼれの神々の…
離島が好きだ。だが、絶海の孤島となるとちょっと躊躇する。 イースター島(ラパ・ヌイ)は、世界随一の絶海の孤島だという。どの大陸からも一番離れた島だという。二番目はセントヘレナ島。ナポレオンが流された島だ。 両者に共通なのは森林がないことだろ…