2022-01-01から1年間の記事一覧

鉄道は大乗仏教的な乗り物である

平和を愛する軍事コンサルタントを開業する

「わたくし、軍事コンサルタントでございますの」 「と申しましても、とてもとても平和を愛する虫も殺せないミリオタが本性ですのよ」 「この業界、とてもとてもすそ野が広おございます」 「わたくし、サイバーセキュリティの方面に特化しておりますの」

歴史に残る大言壮語集

罪のない有名な「大言壮語集」を集めた本ないですかね。 ジョージ秋山の『ほらふきどんどん』のノンフィクションヴァージョンのようなものだ。 ドイツ人のうっかりで有名なガレッティ先生の失言集というのはありましたね。 mangapedia.com 象は世界最大の昆…

戦国ミュージカルコメディ

な~んて演劇ジャンルがあったらいいなあ。

俺がいつも言っているように「満足したソクラテスであるよりは、不満足な豚であれ」ん?

怪異のマネジメント

『もしも怪談好きがドラッガーを誤読したら』なる本があるとしよう。そこには怪談や妖怪、幽霊についてマネジメントをするとこんなに世の中良くなると書いてあったとする。 つまり、怪奇現象についてドラッガーが抱く、そんな(仮想的)懸念としては、マネジ…

レイ・ブラッドベリ『10月はたそがれの国』

中学生の時分、アメリカのSF界は天上界を見るようなものであった。レイ・ブラッドベリなどもそうした天上人の一人であった。 『10月はたそがれの国』の世界に何故か一人酔っていた。その世界をさまよっていたともいえよう。 不思議な雰囲気をたたえた表紙が…

忘れたはずの青春の情緒

老いてなお、若き日の情緒を思い起こすのはまれだけれど、折に触れて記憶のエッジにその残滓が接触することがある。 わけてもフレーマブルな情緒は一瞬の至高状態だろうか。ナルシズムとヒロイズムが紡ぎだした全能感だろうか。 自己の生の全一性と真正さが…

標語 折り目正しくキテレツなことを言う

ショウペンハウエル的見解としては、私達の個々の人生は時空の染みでしかない。

ひとつの技術、ひとつの概念は世界の見方を変成してゆく

オーウェン・バーフィールドやルイス・マンフォードは、近代におけるひとつの技術、ひとつの概念がもたらした「世界観の変容」をことのほか見事に描き出す。 マンフォードのことば ガラスは世界を一つの枠内に入れるに役立ち、現実のある要素をいっそう明瞭…

されど、去年の雪、いまいずこ

ふるさともそうであるけれど、想い出は遠きにありて思うもの、だね。 青春のひととき。はかない憧憬、交差する人びと。 深く印象が刻まれても二度と巡り合うことはない。 10代の友人や同級生たちには、なんともいえぬ新鮮さ、たとえて言えば、咲き始める蕾み…

スマホの機能についての考察メモ

スマホやタブレットは他者との媒介機械、つまり、メディア機能を凝集した機械だ。 それは、電話や写真、音響機器、テレビやラジオ、書籍を取り込んでいることからもわかる。 それ以上の機能が備わりつつある。決済手段と認証手段だ。つまりは個人の識別機器…

平家一門は滅ぼされて『平家物語』を残し、源氏嫡流は自滅して『吾妻鑑』のイントロになった

ふつつかな交流こそ確かなものはない、か

人生で活力や支えとなるのは親しい人びとだけではない。家族、親族や親友、師弟など強い結びつきがある人たちは自分と近すぎて、ある意味、行き止まりになりがちである。お互い知り尽くしている、そんな偏見が支配しているから、会話はどこかでふくろ小路に…

見つけた。何を。永遠を。

ランボーの詩で、どうしたわけか、この一節だけが心に残る。 このあとに「海に溶け込む太陽を」と続くのだが、『地獄の季節』の物憂く破滅的な響きは、ここでは転調して見者の調べになる。

夫婦関係の哲学史 予稿

レアなテーマであるからにして、ほとんど資料がない。ただの記憶の片隅の断片を書き留めておくとしよう。 最初の夫婦関係で出てくるのはソクラテスです。クサンティッペは三大悪妻にまで昇格しているくらいだ。プラトンの対話編にまで登場してくる女傑である…

松戸市にお住まいの科学者はマッド・サイエンティストである

今は亡き横田順彌氏のパクりでありました。

ヒトはなぜ夢見るのか

そうせずにはいられないから。楽しい時にも、そして、苦しい時にはなおさら夢をみる。日常に拘束されまいとする生の奔流は精神にもおよぶ。 夢見るのはきわめて重要なパワー、ヒトを駆り立てる力そのもの。でも、華奢で移ろいやすく、時として現れ消える。 w…

昭和の漫画への郷愁的いちゃもん

考えてみれば昭和の漫画やテレビアニメの登場人物たちは毎回、同じ服を着ていた。 それはひーろであろうがヒロインであろうが、端役も含め老若男女普遍の法則だった。 『魔法使いサリー』の女の子も『鉄人28号』の少年もずっーと同じ服装と靴(おそらく)で…

脳波 N170

顔認知に際して発生する脳波の名称 N170 脳は「人の顔」を見てから約170ミリ秒(0.17秒)後に「N170成分」 が、その名称の由来らしいが、本当か。 P300はそれと関係なく、意思決定に関連付けられる。

他人を(正当に)見下すための3つの道具

おそらく倫理的には人を見下すべきではない。そう、それはわかってはいる。 なべての人が、あまたの場合において聖人君子でいることは難しいかろう。そう自己弁護して、これからの詭弁的な論議に入ろう。 いかなる場合に(正当に)他者を見下すべきか? 圧倒…

盤次盤三郎とバンジージャンプ

昼行燈とギリシア哲学者

昼行燈は「ぼんやりもの」なる意で誉め言葉ではない。 そこで連想されるのが、犬儒派の哲学者の逸話だ。 言わずと知れたシノペのディオゲネスだ。 彼は昼間にランタンを点けて、歩き回った。人になぜそのような振る舞いをするのかを尋ねられ、したり顔で言い…

大伴家持の歌

大伴家持の歌 はつ春の初子の今日の玉箒(タマハバキ)手にとるからにゆらく玉の緒 天平宝宇二年正月三日に勅に応じて歌った。万葉秀歌の一つ。 ことば一つ一つの響きがまことに心地よい。 保田與重郎によれば、 この年月日を誌した紙片をつけた玉箒が、正倉…

もっとも相性の悪そうな二つの専門職 コンサルと哲学者

どんな一流のコンサルタントでも哲学者にはなれないだろう。そもそもこの二つの専門家には共通性は、からきっしないのではないか? コンサルタントは実利を追求する。それも、自らは体を動かさないでクライアントの実利向上を介して実利を追求する。 よくWin…

シンガポールの主観的イメージ 卑小国化民

もちろん、老子の理想国家の理念である小国寡民をもじったものだ。経済力や国民の質の高さで優良国家ではあるのは否めない。 しかしながら、 貧乏人や弱者を認めないエリート国家には永続性がない。文化も芽生えないだろう。 プチ経済スパルタ主義とネーミン…

ハァ~  スッポン スッポン

小関智弘のルポにあった。職人の技でできた金属の嵌めあいの音。 金属の円柱を穴から抜くときスッポンと響くそうだ。 そこで考えた、一発芸が、「ハァ~ スッポン スッポン」であります。 大森界隈職人往来 (岩波現代文庫 社会 66) 作者:小関 智弘 岩波書店 …

本当の思索者は本当に何考えているかわからない

閾域化での反応というのは本人のクオリアとエモーションを規定しているようだ。 たとえば、異性への好き嫌い反応は直感的で直截なもので、それをうまく説明できるすべを本人は持ちえないだろう。 とくに興味深いのが「一目ぼれ」と「一目嫌い」だろうか。 「…

偉大なる三人の図書館員 フョードロフ、バタイユ、ボルヘス

自分の内なるヒーローでもあるフョードロフ、バタイユ、ボルヘスは、いずれも図書館司書かそれに類する職業に就いていた。 フョードロフは、そのキリスト教神秘主義にもとづく不死性と甦り実現という不可能性への挑戦で、ソ連圏の宇宙開発にまで深い影響を与…

身だしなみ吉兵衛

そういう人が親族にいる。