昭和の漫画への郷愁的いちゃもん

 考えてみれば昭和の漫画やテレビアニメの登場人物たちは毎回、同じ服を着ていた。

それはひーろであろうがヒロインであろうが、端役も含め老若男女普遍の法則だった。

魔法使いサリー』の女の子も『鉄人28号』の少年もずっーと同じ服装と靴(おそらく)で通していた。『鉄腕アトム』はいつでも短パン1丁だったが、これは特殊事例だ。

 作者やクリエータの手抜きではなく、そういうもんだと昔は思っていた。

 でも、よーく当時のことを考えれば、貧しかった戦後の日本は着古しをずっーと着流すなどというのは、至極当然のことだったような気がするのだ。

そう、一張羅という死語もあったなあ。本来は上等の服を指しているようだが、普段着も一張羅の日常だったんだ。