2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

小林多喜二の死への抗議

ノーマ・フィールド女史は小林多喜二の拷問死に対して半世紀たった今日でも、痛烈な抗議をしている。それに比べれば、現代の日本文化人は情けないもんだ。 まことに遺憾である。 反体制作家であるということだからだけで、三時間の残虐なる拷問(その無残な…

戦前からの国粋主義思想の本拠跡

安岡正篤(1898年 - 1983年)は日本の国政の重鎮として最後まで隠然たるパワーを持っていた。 佐藤栄作や福田赳夫、中曽根康弘など歴代総理から重要事項の相談を受けることもたびたびであった。本人は陽明学者を自認し、在野の行動的教育者を生涯貫いたとも…

1966年ものの真田幸村のオープニング

方角の姓 西さん 東さん 北さん 南さん

かねてより気になっていたのが、西を含む姓の出身地が西日本に多いこと。 東西南北について、その出身地を人名辞典で拾ってみた。 はじめに西だ。西日本に多いというのは正しそうである。 西周は石見、つまり鳥取県生まれ。西寛ニ郎は薩摩の軍人。西尾末広な…

二見興玉神社&夫婦岩

二見興玉神社と夫婦岩。三重県で二番目に参詣者が多いとか。 猿田彦大神と宇迦御魂大神を祭る。宇迦之御魂大神は中世に招来されたのかもしれない。何故か、カエルの石造物が多く配されている。 手水舎にもカエル様が鎮座しておられる。満願蛙という。叶える…

田螺(たにし)の説話

都会人に成り果てている日本人には、田螺は縁遠くなった生き物である。国内の水田に広く分布する巻き貝である。 なにゆえか、田螺を題材にした民話が多いのも気になる。「田螺長者」「田螺と狐」「田螺と鳥の歌間答」などがある。 民話学者たちは、その理由…

建部大社と瀬田の唐橋

近江の国の一の宮というと建部大社であります。ヤマトタケルノミコトをお祭りした古式ゆかしいお社であります。 行ってみて初めて知ったのですが、瀬田唐橋は京方面から向かう参道の橋なのですね。かたや琵琶湖、かたや新幹線を望む、風光明媚な趣きのある橋…