近江の国の一の宮というと建部大社であります。ヤマトタケルノミコトをお祭りした古式ゆかしいお社であります。
行ってみて初めて知ったのですが、瀬田唐橋は京方面から向かう参道の橋なのですね。かたや琵琶湖、かたや新幹線を望む、風光明媚な趣きのある橋梁であります。日本三大名橋の一つだとか。
壬申の乱で大友皇子側の最後の戦いの場だったといいいます。それ以来、明治維新まで平家物語や太平記などの古来の合戦の舞台であります。京に攻め入る、あるいは守るための要衝だったわけですな。
京阪石山線の唐橋前駅から徒歩15分で建部大社に着きます。立派な鳥居と参道であります。
若干、気に入らないのは徒歩の参拝者よりも自動車優先の誘導路になっていることかな。地元民は皆さん、車で参詣なのでしょうけどね。
古社は歩いての参拝がメインであってほしいです。そのほうが奥ゆかしいし、自然との調和もある。個人的には樹木が参道沿いに鬱蒼と茂るのがいいですね〜。
ここの三本松が神木であり、本殿の裏側にはかつての神域の名残りがあります。
ヤマトタケルノミコトの現代ファンタジー風の劇画が並んでました。女装の元祖としてクマソタケルを討ち果たすわけですから。かなりなまめかしいヤマトタケルノミコトですな。
かつては広大な敷地があったのでしょうが、今ではこじんまりとしてます(駐車場広すぎ)背後には国府跡があるので、政庁の中心地だったのでしょう。