2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧

継体天皇の由来

諡号から判断しても継体天皇は、よそ者的だ。ケータイを持った天皇などとしゃれのめしているのではない。 政体を継承したオオキミなのだろう。 越の国(福井県?)から招かれた天皇ということだが、武烈天皇の後釜だということで有力豪族の呼び寄せでやって…

愛しちゃったのよ

懐メロであるのだ。 中国語版もあるでよ

ケッタイで愛すべき奇習

王権神授説ではないけれど、我が国の天皇は官位をいろんな所にばら撒いている。 これは腹を抱えるほど可笑しい風習ではあるけど、他面、なんとも神妙なる行為とも思える。 いくつかの例を出す。 稲荷神社には正一位を授けている。お稲荷さんの赤い旗指に「正…

異形なれ中世

日本の中世世界は子孫たる現代のわれわれから、似ているようで異なり、分かるようで理解を拒絶する。 歴史家の名にふさわしい石母田正が描いた近畿の黒田庄の悪人どもの活躍を思い起こすことから始めよう。これらの悪人どもは東大寺の桎梏を脱してゆく。悪党…

倭のなかの日本と朝鮮

金達寿氏の『日本の中の朝鮮文化』シリーズをこよなく愛読する者として、同シリーズの10巻目である「筑前・筑後・豊前・豊後」は見逃せない。 その地域的な密度の濃さから金達寿氏は半島と列島の坩堝として、北九州を熱心に探求したに相違ないだろうし、そ…

古墳を作れる社会と職業のアルケオロジー

この狭い国土には70万以上の古墳が点在する。古墳時代といわれる弥生後期のことをしばし沈思してみる。 地方には国の主というべき一族が勢力を持っていた。100m以上の規模の巨大古墳を残す場所は開けた平野にあり、古墳は水源から遠からぬ場所にあるこ…

ああ玉杯に花うけて

佐藤紅緑の熱血少年小説『ああ玉杯に花うけて』を読んで、不覚にも感涙してしまった。 右翼小説かと思っていたがそういうわけでもない。熱血少年たちの立ち回りストーリーというか、任侠ワールドというべきか。 設定は直線的だ。 豆腐屋のチビ公は貧乏にうち…

東北地方のトイレットペーパー

東北地方ではトイレットペーパーのロールでシングルではなく、ダブルが売れるそうだ。 ここで重要なインサイトは、東北の方言の「ガッチャキ」である。このガッチャキのせいで、ダブルが売れるのだというのが、マーケティング仮説になる。人工身体論―あるい…

影専門の写真家

そのような写真家がいればそれはそれで良いことだ。 いたるところにありながら、誰も注意しないものに、しかも、一瞬しかこの世界に出現しないもの。そういう意味では「影」は記録に値するであろう。しかし、影の美しさなどというものがありえるであろうか?…

日本人がしがみついているアニメシリーズ

『クレヨンしんちゃん』『サザエさん』『ドラえもん』は原作者がいなくとも延々と引き伸ばされているアニメの代表だ。 『ポケモン』も幼児向けに常態化している。 『ワンピース』も国民の朝の定番になりつつあるようだ。 銀幕の世界でも『クレヨンしんちゃん…