2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

橋下市長をめぐるマスコミの偏向報道

橋下市長の発言は地雷原に踏み込んでしまって軽率なものだったけれども、どうもマスコミ(とくに新聞)の報道は可笑しいものが多いように感じられた。 しょせん、マスコミなんぞは偏差なしの報道はできないと知りつつも、最近読んだ半藤一利の『昭和史』連作…

忍夜恋曲者

歌舞伎の一番「忍夜恋曲者(しのびよるこいはくせもの)」 江戸期の将門ものである。 恋は曲者世の人の、迷ひの淵瀬きのどくの、山より落つる流れの身、うき音の琴のそれならで、妻呼び交はす雁がねの、その玉章をかくばかり、色に手だれの傾城も、 庶民の哀…

世界樹と千葉の関係?

風土記逸文というのがあり、千葉に関して一つの伝承が残存している。 千葉の風土記は逸失しているが、諸本の引用によりそれと知れるわけだ。その伝承は短いながら十分に余韻があるコンテンツだ。 下総・上総は、総(ふさ)は樹の枝をいうのだが、昔この国に…

伏見稲荷で考えたいのは朱のこと

狛犬にかわってこの神社では門前に狐がたつ。よほど動物が好きな民族なのだろうか。稲穂を加えている。 先には豊川稲荷に参詣したその勢いで、今回は伏見にやってきたのだ。 伏見稲荷に詣でて感じたのは、やはり鳥居を沈殿物に化かしたその思いだ。 千本の鳥…

奥三河の花祭

日本の祭りのなかでも、よく原形をとどめているのは「奥三河の花祭」であろう。 国指定無形文化財であるのは頷けるし、あわよくば世界無形文化遺産になろうとするその意義もあるかしらん。 日本の21世紀とは、固有の信仰がほとんど息も絶え絶えたる時代で…

待つこととと生の空費

現代人は待たされることと待つことで、生を二分している。 待たされるのはしょうがない。受動的に順番がくるまで別なことでもすれば良い。 それに対して待つことでは、時間が虚しく過ぎ去る。生半可に能動的な行為だからこそ、無駄な時間になる。時間が過ぎ…

内藤湖南の直弟子

戦前の京都大学の中国史は、世界で有数のものだった。そのドライビング・フォースは、なんといっても内藤湖南だろう。 それをつい最近まで引き継ぎつつ、独自のアジア史観を樹立したのは宮崎市定だ。 今週は、その価値を再認識した。 宮崎市定の『中国史』を…

異質性が増殖中

アメリカSFの主流は日本SFと異なる次元にある。 作者の名前からして、もはやアシモフやハインラインの時代から様変わりしている。 パチカルビ? 何系のアメリカン? もちろん、パオロ・バチガルピは『ねじまき少女』の作者だ。 最近、読んでいる『シリンダー…

山梨岡神社をめぐる

GWを山梨で過ごした。 山梨市にある山梨岡神社神社は、同名の笛吹市の由緒ある山梨岡神社と異なり、巨石がてんこ盛り風変わりな神社である。石森山という高さ30mの小山は巨石を積み上げたような神体山と言えなくもない。巨石を盛りあげた山だ。 山を取り…