2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

日本の環状列石と縄文のどーもくん

秋田県の鹿角市にある大湯環状列石は縄文時代のストーン・サークルとして名高い。そこで掘り出された謎の出土品がこれだ。色あいといい形状といいどーもくん似ではある。だが、口が1、目が2,左に3、右に4、中央に5 の穴が配されており、裏面には6があ…

細男(せいのお)とは何ぞや

かつてこのブログで神楽の古いバージョンである催馬楽の、「阿知女作法(あちめのわざ)」を解釈しようしたことがあった。あちめ、おおおお、おけ、 あちめ、おおおお、おけ 古式ゆかしい演奏はこの「文化デジタルライブラリー」で体感できる。 http://www2.…

電子蔵書は行動的歴史好きの打出小槌

歴史好きな人はおおむね、本好きでもあろう。過去の文明、政治、経済、文化と学問、芸術と工芸、遺跡、文学、建築、戦争、宗教や偉人、交通などにまつわる書籍一冊一冊が独自な情報を保有している。よって所有する書物の数は右肩上がりとなる。本の置き場に…

大河小説が流行らない世の中に

『君たちはどう生きるか』の漫画版が売れている。喜ばしいのか嘆息すべきか、微妙なところだ。 ジブリの影響恐るべしというべきか、それともそういうたぐいの法王的権威しか、もはや人々のこゝろを動かすものがないのか。 今どき、簡単に理解できるものしか…

横浜の長津田と後北条氏

横浜市奥地にある長津田はJR横浜線、田園都市線、こどもの国線の三本が通る交通の要衝というべき街であるけれど、かなり地味な存在ではある。 関西人で長津田のことなど知っている人などは数少なかろう。いやいや、神奈川県民でもその地名を知るものは稀だと…

アルジャーノン・ブラックウッドの怪談話(動画)

20世紀を代表するアルジャーノン・ブラックウッドは晩年、テレビ番組でのUncanny Talesで大衆的な人気を博した。イギリス人の怪談話好きを表しているが、戦後の瓦礫のなかでこんな話に聞き入った人々の心情もわからなくはない。 その功績もあって叙勲されて…

銅鐸の弥生時代の呼び名

後世の考古学者が「銅鐸」と呼んだ発掘物を弥生時代の人々がなんと呼んだかが奇跡的に伝わっている。 「さなき」と鐸を称したことが斎部広成の『古語拾遺』に記されている。これはさらに縮小して「鈴」にまで小さくなった。神社の鈴の元は「銅鐸」なのだ。石…