2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

巨匠小澤によるフランクの交響曲

最後の巨匠というべき小澤征爾の指揮によるフランクの交響曲ニ短調

犬神人(いぬじにん)の語源

中世の賤民として神社に従属して犬神人(いぬじにん)という人たちがいた。境内などの清掃や廃棄物処理に従事したとされている。 自分にはこのコトバの由来が不思議でならなかったが、折口信夫の『万葉集辞典』をみて氷解した。 この書は万葉集のことばを折…

竹生島にわたる

とある晴れた日の午後、琵琶湖湖上の聖地、竹生島を訪れた。もとは万葉仮名的に「都久夫須麻」と表記されるが、「神のいつく」島の意味であったとされる。つまりは、広島の厳島と同じ語源なわけである。 ご祭神は三柱。 市杵島比売命 ( 弁才天) 宇賀福神 …

紫電改の死闘 源田の剣

1945年1月というと太平洋戦争も末期近く、大日本帝国の凋落の運命はほぼ決まった時期である。真珠湾奇襲の立役者、源田実の肝いりの本土防衛戦隊が四国、松山に配備される。 70機ほどの紫電改(Kawanishi N1K)と帝国のえりすぐりの戦闘機乗りを集合せしめ…

老子は神となり、荘子はそうならずにすんだワケ

老子と荘子は道家の本家本元である。ところが後代の道教で老子は「太上老君」と並みいる神々のうちでも上位の位を与えられているのに対して、荘子は神名一覧のどこにもいない。 これはどうしたことか? やはり、老子はその行方知れず伝説からして神話化され…