2014-12-01から1ヶ月間の記事一覧

ある日の柳田国男と折口信夫の沈鬱な会話

戦後(太平洋戦争後)のある日、柳田国男と折口信夫のこんな会話を岡野弘彦が伝えている。 敗戦後、折口信夫は成城に柳田国男をたずねた。 そして二人の間にこういう話が交わされた。 「ねえ折口君、こんどの戦争でつくづく感じさせられたのだが、日本人のよ…

遊説中、かたや人助けで落選、かたや事故をスルーして当選

まことに対照的な出来事が起きたもんだ。 民主党の候補者が<衆院選>遊説中に人助け この候補者は落選する。 他方、自民党は「山田美樹氏:運動員人身事故、近くで演説」となる。 この議員は海江田万里を破る金星を射止めた。 人命に対する両党の立ち位置を…

ユナボマーの肉声インタビュー

ISISに参加する若者の先駆者ともいうべき「反文明論者」にしてテロリスト。ユナボマー。セオドア・カジンスキーは有望な若手数学者であり、カリフォルニア大学バークレー校の教員だった。 それが一転、モンタナ州の山奥に隠棲し、やがて、金融機関に爆弾を送…

ハンカチーフの日本文学の近代

日本でハンカチーフが市民に浸透した頃合いはいつになるのあろうか? 文学的な記録から辿ろう。 宮本百合子は昭和初期から活躍したプロレタリアート側の文学者であるが、その名も『デスデモーナのハンカチーフ』でハンカチーフを主題とした小編を書いた。 オ…

安曇磯良とデイビー・ジョーンズ

海のそこの異形の神「安曇磯良」(あずみいそら)は海人族の神として知られる。「細螺石花貝藻にすむ虫、手足五体に取り付きて、さらに人の形にては無かりけり」と「太平記」には記される。安曇族の祖形神、あるいは戎=蛭子信仰の発生地点におわす霊なのだ…

八幡古表神社の傀儡子相撲

日本民族は不思議な民である。傀儡子の伝統を今に受け継ぐふるさびた芸能がここかしこに残存するのだ。 八幡古表神社の傀儡子の相撲の映像を見ていただきたい。 なんとも古めかしく侘び寂びた神事であろうか。 相撲は神事であるから、それも神の御前での奉納…

自民党殿には政権からお引取り願いたい 

望むらくは自民党殿には政権の座からお引取り願いたいものだ。反自民ではないがそのやり口には虫酸が走ることがある。ここではガス抜きさせていただこうか。 国家財政を悪化させるような財政的ドーピングで一時的株高をもたらし、消費税値上げ分を意味もなく…