八幡古表神社の傀儡子相撲

 日本民族は不思議な民である。傀儡子の伝統を今に受け継ぐふるさびた芸能がここかしこに残存するのだ。

 八幡古表神社の傀儡子の相撲の映像を見ていただきたい。

 なんとも古めかしく侘び寂びた神事であろうか。
相撲は神事であるから、それも神の御前での奉納試合であるから、国技となったが、この神社では人形に相撲をさせている。宇佐神宮からここに伝来したらしい。


 映像で左側におわすのが住吉神である。日に焼けて小兵(こひょう=小柄)であることが興味深い。
 宇佐の八幡神が隼人を平定した様子が再現されていると伝わる。九州の隼人が反乱を起こした時に、宇佐八幡がその平定に力をかしたことから、放生会が始まり、それが九州各地で芸能となった。
だが、この相撲で勝つのは海洋系の住吉神である。