おしゃれな女性のアイテムの一つ、アートフルなロングネイルで気になってしょうがない問題がある。 お鼻の穴のお手入れである。自分のような無神経なものは、直接的に鼻の穴をかっぽじる。「不適切にもほどがある」なのである。 そして、女性の顰蹙をかうの…
イベントホライズンという相対性理論の用語を換骨奪胎するならば、近代的自我の呪縛を超えんがために、近代的な知の集積を活用して、生の在り方を博捜してきた。 インディーズ系の古書店をめぐる本の紙魚的活動もその一環だ。自嘲気味にいえば、絶目危惧種の…
『パパは何でも知っている』『ルーシーショー』『底抜け億万長者』『名犬ラッシー』『大草原の小さな家』など昭和の日本のお茶の間を釘付けにしたアメリカのTV番組は当時の家族像、つまりは日本の民衆の憧れのアメリカンライフをまざまざと植えつけた。ルー…
あんまり本のことばかり頭に詰め込み過ぎたため、日常言語も本のタイトルと著者名でもって語るようになってしまったのだ。
「アニソン」は自分が老人として成長するのに預かって力があったのである。 生成系AIの妄想(Hallucination)は、やはり川井憲次のパトレイバーの音楽なしには、学習できないものである...なんていう主張は誰も認めてくれはしないだろう。けれども、記憶する…
それは「One Piece」のルフィから始まったのだろうか? 『ワンパンマン』のサイタマ、『呪術回線』の虎杖悠二(いたどり ゆうじ)、それに 『マッシュル-MASHLE-』のマッシュ・バーンデッドなどがそうだ。 様々な種類の超能力が登場するのに、それに対峙する…
注文 アリストテレスの詩学の失われた続編を20行書いてください MicrosoftのCopilot君の回答 もちろんです。アリストテレスの『詩学』は、古代ギリシャの哲学者が詩作について論じた重要な著作です。残念ながら、その失われた続編については詳細な情報があり…
素材と工程管理がラーメンの重要因子であります。全国の名物ラーメン店での修業をもとに綿密な分析を行い、いま世に問う実践の料理エンジニアリングの第一巻刊行予定 な~んてね。 井上ひさしが「ラメンタブル」という言語遊戯で悲しく楽しませてくれたこと…
「僕を思い出したかったら、プレゼントで渡したシャープペンシルをさわって」 「なぜに?」 「量子もつれで僕のあれをさわったのことになり、伸びるよ」
考えることを考える〈上〉 作者:ロバート ノージック 青土社 Amazon 考えることを考える 下巻 作者:ロバート ノージック 青土社 Amazon
幸いにして、耐えがたい痛みに苦しむ病気にはしばらくかかったことがない。とはいえ、やがて死は訪れる。そのまえに苦痛や激痛もあるだろう。 自分にとっての苦痛の試練の場は歯医者である。なかんずく、歯石除去をもって死の予行演習として甘受している。 …
音楽が脳にどのように影響するかをfMRIと音声スペクトラムをもって研究する例をさきほど聴講した。 α波がどうのこうのとか、脳全体が活性化するというのは、貴重な発見だと思います。けれども、なんかそれ以上深化はないように感じてしまう。 連想するのは、…
知的関心をそそる訳本の主流から、青土社が姿を消して久しい。 編集部の方針が変わってしまったのだろうか? 思わずそう考えてしまう。 自己流の訳本チョイスなので、偏りがあるのは言うまでもないだろう。 でも、変調しているのは確かなのではないか? 今年…
経済学の開始をアダム・スミスの『国富論』に求める人は多いだろう。 その印象的な節で彼はピンの工場での分業化と集中生産の効率性を説明している。 製品は部品と工程別に分解され、それを請負う人が多数回反復することで、手際よく しかも、テイラーシステ…
怪獣映画の実写版というとチープな香りがするし、熱心なファンにはそのアニメの実写版はチートな響きがするだろう。 来客があるので自分の家を掃除したり、片付けるのが、一般的だ。これもそれに反対する非常識な住人としては、「実写版」の住まいではないと…
『ゴジラ-1.0』への感慨としては、いくつかの銘記すべきことがある。 たとえばの話し、 ・帝国の帰還兵のPTSDが克明に描かれ、その社会復帰が成功した(ようだ) ・エンテ型の局地戦闘機の「震電」の大活躍の夢を具現した ・帝国海軍の最後の恩返しの充足。…
ゴジラ映画に震電が登場した! これはミリオタの端くれとしては感極まれりだ。しかも、真の国土防衛のため、無辜の市民の安全を守るために出撃し、大怪獣と相討ちを遂げた。そして、見事に散華したのだ(機体のみが) 日本人の特攻精神の伝統を感じさせたと…
最近の岩波文庫の新刊は意欲的なタイトルが多くて、とても嬉しいです。 名前しか知らなかった本や入手不可能な古典やその全訳など。 文庫の編集陣が若返ったのだろうかね。 いずれにせよ、こうした新境地は、我らの知的視野をひろげるか、未開の知=地を沃野…
SNSに関する否定的な見方を象徴している現象はフィルターバブルとかエコーチェンバーとか言われている。そこに含まれる協調フィルタリングのようなリコメンデーションエンジンが利用者の求めている意見や情報を優先して提示し、結果として異なる意見や情報を…
国民と役所をデジタル化するためのマイナンバーカードを登録したばかりで、こんな与太話をするのも何だが、一応起きうる事態をシナリオ化しておこう。 情報端末が使えなくなるには、電気代が青天井で高くなるやどこかの後進国のように安定電源供給ができなく…
あさぼらけの一言
AVANTGARDEYの同質性と同期化の力は日本人の特性のように思える。 日本の誇る新幹線の清掃活動の人たち、エクスプレスドレッサーと同じ精神がある。 また、こうした「同調圧力」は明治維新の時にも社会に働いていたのではないだろうか? なにしろ尊王攘夷と…
大規模言語モデル入門 作者:山田 育矢,鈴木 正敏,山田 康輔,李 凌寒 技術評論社 Amazon
これに類したエクリチュールは東洋の賢者にはままあるよ! 菜根譚 (岩波文庫) 作者:洪自誠,今井 宇三郎 岩波書店 Amazon
明治維新の激動期や昭和のアップアンドダウンを生きた人びとを微かに覚えている。彼らに比して僕たちはいかにも卑弱である。その理由を思いつくまま挙げてみた。 1)かなり安全である。つまり、死亡率が低い。若い頃にポチポチと大事なヒトや身近なヒトが亡…
夏休みに祖父母の家を孫であった自分がたずねた時をよく思い出す。明治期の名残とどめた黒い板敷きの台所は薄暗い。よく使うであろう砂糖入れのつまみには埃がうっすらとたまっていたのが目に焼き付いている。掃除を欠かせぬ祖母にはそうした汚れは存在しな…