2015-12-01から1ヶ月間の記事一覧

生田の森と生田神社

先日、神戸の生田神社に詣でた。神戸の代表的神社といっても良い。稚日女尊(わかひるめのみこと)を祭る神武天皇以来の伝統がある歴史的な官弊社でもある。x2007年に藤原紀香の最初の結婚式の場所といったほうがいいか。 しかし、生田の森はなんとも貧相な…

南方熊楠の見たる神道

大正の三奇人にして異才の代表格である南方熊楠翁の宗教観はなかなか錯綜している。あの世は信ぜぬが曼荼羅を説く、ジャイナ教を論じ大日如来を論じ、そして粘菌を論じるが、とくていの信仰には肩入れしていない。 ことさらに不思議なのは神社との関係だ。 …

『火垂るの墓』への海外の反応

野坂昭如氏が逝去した。その記事で引用される代表作『火垂るの墓』はジブリのアニメにより世界に知れ渡った。 海外のアニメへの反応が興味深い。もちろん「兄弟愛にうたれた」「日本でも悲劇があった」「悲しい」のような共通な感想が多いのだが、 「落ち込…

日本は沖縄に何を負っているか?

普天間基地の移設問題で沖縄県と国が論争と対立を繰り広げている。多くの内地の住民は補助金まみれの沖縄県の振舞いに眉をひそめているであろう。ましてや、中国との尖閣諸島問題で軍事衝突が懸念されているので日米安保の観点からも、沖縄県は譲歩すべきと…

アニメでロボットが巨大なのはなぜなのか? 民俗学的アニメ論の一例

あるアニメ好きの外国人の発言によれば、日本は巨大なロボットが守る国だと信じていたという。鉄人28号からマジンガーZ、ガンダムやエバに至るまでガタイのデカイロボットが大活躍する伝統がアニメにはあった。 では、アニメであるにしても、ことさらロボッ…