昼行燈は「ぼんやりもの」なる意で誉め言葉ではない。 そこで連想されるのが、犬儒派の哲学者の逸話だ。 言わずと知れたシノペのディオゲネスだ。 彼は昼間にランタンを点けて、歩き回った。人になぜそのような振る舞いをするのかを尋ねられ、したり顔で言い…
大伴家持の歌 はつ春の初子の今日の玉箒(タマハバキ)手にとるからにゆらく玉の緒 天平宝宇二年正月三日に勅に応じて歌った。万葉秀歌の一つ。 ことば一つ一つの響きがまことに心地よい。 保田與重郎によれば、 この年月日を誌した紙片をつけた玉箒が、正倉…
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