大伴家持の歌

大伴家持の歌

 はつ春の初子の今日の玉箒(タマハバキ)手にとるからにゆらく玉の緒

天平宝宇二年正月三日に勅に応じて歌った。万葉秀歌の一つ。

ことば一つ一つの響きがまことに心地よい。

 保田與重郎によれば、

 この年月日を誌した紙片をつけた玉箒が、正倉院に現存しているのである。不思議な国である