2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧

第二次日中戦争前夜ではないことを祈る

尖閣諸島をめぐる対立が拡大し日中戦争にならぬことをひたすら祈念するものであるが、ここで一つの歴史的対比をしておきたい。 日清戦争との対比である。 日清戦争前の日本は開国したばかりで軍備は清國に比べて貧弱であった。国防費なども数字の上では清國…

八角形の人工島 大崎島

日本初の海上飛行場は八角形をしていた。豊橋海軍航空隊の所有に関わる大崎島である。 昭和15年に埋め立て完成。 四方八方に飛び立つことを考えたのであろうか。 現在、その場所には島はない。昭和の陸進で消え失せたが、大崎町という地名は残る。大きな地図…

ゾウのいた頃

かつては世界中のいたるところにゾウがいた。シベリアのマンモスは言うに及ばず、南北アメリカにも、中国大陸にも、日本にさえナウマン象がいた。 ゾウの生存圈の消失は人類の増長と比例するように続いている。 有史以降、ゾウの消えた場所としては北アフリ…

思想系出版を牽引した編集者

その名は中野幹隆である。ポストモダンやニューアカデミズム系の出版の立役者ともいうべきか。1943年 - 2007年の60年の生涯だった。 朝日出版社の『エピステーメー』の時代が、その編集者としての辣腕が最高潮だった。1975年の頃だ。 この月刊誌は日本の思想…

我が散髪の個人史

昔から理髪業、いわゆる床屋は苦手な人でると自他共に許すものがあった。 少々過去を振り返るとしよう。 散髪の個人史である。 この数年はQBハウス。QBが登場してからはほぼ入り浸りである。昔から頭髪には金をかけない主義であった。短時間で終わるのがいい…

クラブ好きな英国人

手持ちの蔵書を調べてみたらクラブと名を含む小説が三冊もあった・チェスタトンの『奇商クラブ』、スティヴンソンの『自殺クラブ』、マッケン『怪奇クラブ』であるが、どれも英国人の小説であるのが共通であろう。 小林章夫の『クラブ 18世紀イギリス 政治の…