2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧

八戸小唄を朗唱

東日本大震災の体験談で潰れた家の下じきになった方が、「八戸小唄」を歌って助けを待つという話があった。だが、津波は刻一刻とその家に迫っていた。 民謡を歌いながら待ち、耐える。民謡王国の民人として泰然としたいき方ではないか。 サエラの美声で民謡…

始まりの富士山本宮浅間大社

駿河の国の一宮『富士山本宮浅間大社』が祭る神は「木花咲耶姫命」だ。富士山本宮浅間大社は、東海道からやや奥まった富士宮市にある。起源は垂仁天皇の頃まで遡り、もとは孝霊天皇の富士山噴火を鎮めるための社だったそうだ。 本宮は「富士山」の山頂であり…

聖徳太子と職人/不可触賤民ギルド

大工や職人の間には太子信仰が伝統的な信心であるという。各地の太子堂や太子講はその名残りであります。取り分けても太子講は大工,左官、鍛冶屋,屋根葺き,桶屋など建築関係者によって組織されていたようです。 それというのも四天王寺に始まる寺院建築で…

古代朝鮮の仏教 まとめ

古代朝鮮の三国時代、高句麗・新羅・百済の三国鼎立時代のことだが、その仏教の有り様をまとめてみる。飛鳥時代の日本に仏教伝来を担ったのは古代朝鮮の人びとだったし、新羅はとりわけても優れた仏教思想への貢献をなしているからでもある。高句麗は372年に…

新春の尾張一宮を廻る

1月の御用始めを機会に尾張一宮に参拝してみた。愛知県の代表的な神社である熱田神宮が一宮ではない。 一宮市と市名に「一ノ宮」を取り込んだのは全国でも少ない。市レベルではここだけではないだろうか。 なもので、JRからつづく繁華街の誘導する先は一宮の…

糸魚川の古代神 沼名河姫

昨年暮れに災難に見舞われた糸魚川市の方々にはいち早い復興まちづくりを祈る一市民であります。 糸魚川は翡翠(ヒスイ)の町であります。ジオパークにも指定されている。 かつての地名は沼川であり、「高志(こし)の国、奴奈川(ぬながわ)の郷」と万葉の…

異国体験の変容

30年以上前までの外国文化への接点はほぼ「世界文学全集」であったと思う。「一流の」訳者による「一流」とみなされた小説の翻訳を通して、異国体験をするというのがポピュラーだったと思う。 バブル以前の海外旅行などというのは非日常的でマレな出来事だっ…

川勾神社=相模の国の二之宮

昨年一宮はかなりの数を巡ってまわったが、今年の初詣は相模の国の二宮である。 大磯と小田原市のあいだにある二宮町に坐す神社でありますなあ。 国道一号線からちいとばかし山に入った小高い丘に鎮座しております。 11時前だが地元の人々が三々五々と集まっ…