2013-11-01から1ヶ月間の記事一覧
http://youtu.be/nVUgooqXGHo
Antonio Carlos Jobim - Stone Flower - Full Album
まずは蕪村の秀句から。河童(かわたろう)の恋する宿や夏の月 柴田宵曲はこれを珍としているが、僅かなことばで妖気を醸す技は尋常ではない。『山島民譚集』の公刊をもって河童の近代的な研究が始まった。 芥川龍之介は小説のネタとし、小川芋銭が画材とし…
ロシア革命は20世紀中に発生し、かつ終幕した巨大な史劇=悲劇であった。始まりは人類に希望を与え、中頃には怨嗟と悲嘆に満ち、その後半の長い終末期はプスンと萎んだプロジェクトであった。 その「中頃」の始まりは、レーニンの最期と重なる。彼は1924年に…
独裁者の最期はかくあるべきもの、その典型がアドルフ・ヒトラーのそれであろう。 ベルリン破壊をもたらしつつ、この世を去った独裁者は「世界の半分を滅亡の道連れにする」という自己中心的な中二病でもあった。 最近になりヒトラーの最期が映画になったこ…
先頃、自炊した本=裁断かつデジタル化した書籍数が10101冊を突破した。 もし、自炊せねば本の山に埋もれていたはずのマイ・スペースは、生存空間を保ちつつ21世紀初頭の日本で暮らしてゆくことができている。 自分の自炊の定義は、書籍を実体と本質…
この御仁は尾張徳川家の第十六代当主。「虎狩りの殿様」で庶民にも人気があった。それ故、理髪師団体の名誉職にも就いている。 東京帝国大学では林政史を研究し、「徳川生物学研究所」を設立し、石川三四郎と交流があったし、日ソ交流協会会長も務めた。 瞠…
喜劇俳優ジム・キャリーは奇妙なほどグレン・グールドに似ている。 両方ともカナダ人であり、奇人の部類に属するだけでなく、容貌がそっくりなのだ。 グールドもキャリーも神経質そうだなあ。 グレン・グールドは語る (ちくま学芸文庫)作者: グレン・グール…
アカシアの大連がどうして整然とした都市であったか。 それは簡単だ。 帝国主義の植民地であったからだ。植民地政策により現地人の権利を踏みにじり権力者の思い描く通りの街づくりが可能だったからだ。 それは満州国だけの事情ではない。 香港やマカオ、シ…
青春文学を振り返るにはラウンジ・ミュージックを聴きながらがふさわしいかもしれない。 帝政ロシア末期に青年時代を過ごしたマクシム・ゴーリキーの青年時代。「私の大学」そして「世の中に出て」 苦しみと愉悦、そして学び舎は人民とともに。スターリンに…