2012-01-01から1年間の記事一覧
セオドア・トバニーの作曲。20世紀前半アメリカで活躍したドイツ生まれの音楽家。 今では誰も省みることがないので、ここにブログる。
『日本 映像の20世紀 』今日の安逸な日本を築いた人びとの姿には感銘を受けざるを得ない。 都道府県別に営々と地域のために尽くした無名に等しい日本人の姿が活動写真的によみがえる。 いくら不景気だ、自殺が多い、少子高齢化だとしても明治から昭和の頃の…
ドイツ語版ではあるが、リチャード・ワグナーの嫡男Siegfried Wagner、とくにその妻Winifred Wagner (23 June 1897 -- 5 March 1980) を中心にする家族史ドキュメンタリ。 ヴィニフレート・ワーグナーはジークフリート亡きあと、バイロイトを支配した。ヒト…
賛美歌の一つ。荘厳な名曲だろう。 LatinNon nobis, non nobis, Domine Sed nomini tuo da gloriam. EnglishNot to us, not to us, O Lord, But to thy name give glory.
Littlest Hobo (1963) - Original Opening つまりは『名犬ロンドン』の主題歌だ。 やはり日本語歌詞のほうがしっくりくるな。
司馬遼太郎が歴史上の人物を完全に痛罵することはあまりない。 平沼騏一郎は例外だ。検事総長として、無意味で一方的な宗教弾圧を行い、ヒトラーに尻尾をふった挙句、独ソ不可侵条約を理解できずに内閣を投げ出した。 司馬は憲政史上まれにみる「無能な」宰…
例えば、三角縁神獣鏡とマンホールの文様にはどのような類似性があるだろうか? 古鏡の文様には世界の意味付けが象徴化されていた。聖なる力による統治という理念が具象化したものといえる。 邪馬台国に中国の魏は「三角縁神獣鏡」を送り届けたと魏志倭人伝…
Antheil - Piano Sonata No. 2 'The Airplane' ジョージ・アンタイルはモダニズムの代表。
トロヤ発掘で知られるシュリーマン。彼は商売で成功するや世界旅行をしている。 彼の日本旅行記は短いながら、維新直前の国情を知るにはいい材料だ。1865年に清國を訪問した後に日本に立ち寄っている。 個人的に興味深いのは八王子の記事であります。横…
究極のsfの書き手の一人、R.A.ラファティの短篇集を久々に買ったぜ! 浅倉久志と伊藤典夫の黄金コンビの翻訳だ。書名『昔には帰れない』 浅倉久志亡きあと、かつてのようなキラキラした昔には帰れないのでは、ある。 やはり冒頭の「素顔のユリーマ」は凡庸な…
アジア初のノーベル文学賞の受賞者であるタゴールは、イギリスから「Sir」の資格も授与されている。 それは独立を目指すインド知識人から批判を浴びることになる。西洋の文化的普遍性や啓蒙力にタゴールは敬服してはいたが、同時にインドの民衆と大地を愛し…
余りに時代認識がない二世の自由党総裁の世間知らずブリには 開いた口がふさがらない。自分のような右寄りの年寄りにすら ついて行けない歪んだ右翼だ。 無人の離島ごときで国の進路を見誤ってはならんのになあ。 これでは、松岡洋右のほうがまともだぞ。 自…
1897年のニューヨーク・サン新聞の伝説的な社説を読むと感動してしまう。 8歳の女の子が出した「サンタはいるの?」という問いかけに新聞記者がほんとうのオトナらしく答えている。 出だしはこう。 「こんにちは、しんぶんのおじさん。 わたしは八さいのお…
人形にまつわる不可思議なざわめきについて、その異界性(どこやら別の世界に由来するような性質)を摘出するような分析と見識を味わえる書籍群がある。 ブランドの権化をあげつらう井上章一はただの「エロ文化史」家ではない。人形の誘惑―招き猫からカーネ…
大森貝塚のモースは明治期のお雇い外国人教師ありますが、その時代の日本に溢れかえる日用品をコレクトしまくるという、オタッキーのハシリでありました。 百均に置いてあるような小物をひたすら蒐集して、アメリカはピーポディ博物館に残るモースコレクショ…
悪いジョークがある。 「俺はStarだけど、お前はdustだ」
日本の外交政策は腑抜けで腰砕けで、間が抜けているというのは外交評論家ならずとも、誰でも認める公然の秘密だろう。 「外交上の勝利」というコトバがメディアの第一報を飾ったことは一度もあるまい。 さて、プーチンの外交姿勢の変化がこのところ報じられ…
尼崎連続殺人は常軌を逸した出来事である。異常の出来事だから異常の論理でその背景を考えてみるのもよかろう。 被告は殺人教唆により多数の罪なき人びとを死に追いやった。そのやり口は、柳田国男の「妹の力」を彷彿させるものであるといえば、真面目な民俗…
「iPAD mini」の記事とGoogle「Nexus7」の記事を比較して思うのは外観においては、ほとんど差がないということだ。サムスンのGalaxyも然り。 細かな配慮ユーザ・インタフェースではAppleが凌駕しているのであろうけど、もはやその相違が解消されるのは時間の…
11月01日のニュース「マクドナルド 売り上げ減で110店舗閉鎖」 を読んで「またか!」と思った人は、「まさか!」と思った人より多いだろう。 こういうやり方は、通例であればそのチェーン店への親密性を削ぐ。足もそちらに向かなくなる。 だが、マクドナ…
消費行動を超える消費をメタ消費というもいう。一頃の流行り文句では、清涼飲料水を買うのではなく、その飲料水を飲むという文化行為が他者への記号発信となる。リゲインを飲むのは24時間戦う姿勢をあんに示しているようなものだ。 顕示的消費より格がうえの…
アメリカを二分した南北戦争、北軍の軍歌John Brown's Bodyであります。 実はこのJohn Brownはアメリカ史上に名を残すような極めつけの変人でもありました。 アメリカ連邦政府の不正な奴隷政策に腹を立てて、家族で反乱を起こしたんですかね。 それでもソロ…
井上靖の秀作『夏草冬濤』で描かれた早熟な文学不良少年たち。主人公の洪作が「きらきら」としたものを感じた人物像には、今でも色褪せない魅力がある。 高校時代を思い起こせば、クラスメートはそれぞれの個性が芽生え、早熟な友は未知の人生の魅力をまとい…
辻邦生の名作『背教者ユリアヌス』で悲劇的英雄ユリアヌス皇帝をご存知の方も多かろう。ギボンが大絶賛した一大の麒麟児である。ローマ史上にひときわ輝く新星であった。 コンスタンティヌスによるキリスト教の国教化に対して、異教復興を掲げ短期間ながら華…
ヤキ・インディアンのドン・ファン・マトゥス、不在の呪術師の語りを通じてカルト的熱狂を生み出したカルロス・カスタネダ(Carlos Castaneda)。 Time誌の表紙となった。そのドキュメント「ドン・ファン」シリーズは、文化人類学のフィールドワークとして当…
ウィトゲンシュタインの『論理哲学論考』のラストのセンテンスが、 「およそ語られうることは、明晰に語られうるし、語りえないものについては沈黙しなければならない」とあるのは幾多の解釈をうんだ。 それまで連綿と合理的に考えることを考察してきた挙句…
身の回りで、たぬきの置き物(信楽焼き)、こま犬、招き猫とみまわすと動物の意匠がかなり目に付く。 カエルやウサギの置き物もポピュラーだし、稲荷神社は狐をまつる。 奇抜な研究で知られる井上章一は『人形の誘惑』で、かつて薬局でよく見かけたコルゲン…
日韓関係が熱くなっている。 そこで、歴史を振り返るのもちょっとはクールダウンに役立つであろう。まず、こちらのブログをお読みいただきたい。 「当時を知る韓国人(88歳)が殺されるのを覚悟で真実を語る」 歴史を知る 韓国人の老教授が書いたものだ。 …
ガキのダジャレにもなりゃしない。