小物に溢れかえる国

 大森貝塚のモースは明治期のお雇い外国人教師ありますが、その時代の日本に溢れかえる日用品をコレクトしまくるという、オタッキーのハシリでありました。
 百均に置いてあるような小物をひたすら蒐集して、アメリカはピーポディ博物館に残るモースコレクションを我らの先祖の記録としておいてくれたようなわけであります。
百均とことなるのはすべてが手作り。だから「民具」と称すのですね。

 実際のところ何が所蔵されているかというと
柱飾り、迷子札、トコロテン突き、釣鉤、看板などなどだ。

日本のすまい―Japanese House and Their Surroundings (タトルクラシックス )

日本のすまい―Japanese House and Their Surroundings (タトルクラシックス )

 その仕事ぶりは大正時代から昭和の初期まで続く。柳宗悦民芸運動の支えでもあったのだ。「手仕事の日本」はそれにしてもモースの業績と並ぶくらいの情熱を感じさせる熱い本であります。

手仕事の日本 (岩波文庫)

手仕事の日本 (岩波文庫)