2012-11-01から1ヶ月間の記事一覧

買ったぜ、ラファティ

究極のsfの書き手の一人、R.A.ラファティの短篇集を久々に買ったぜ! 浅倉久志と伊藤典夫の黄金コンビの翻訳だ。書名『昔には帰れない』 浅倉久志亡きあと、かつてのようなキラキラした昔には帰れないのでは、ある。 やはり冒頭の「素顔のユリーマ」は凡庸な…

タゴールの警告

アジア初のノーベル文学賞の受賞者であるタゴールは、イギリスから「Sir」の資格も授与されている。 それは独立を目指すインド知識人から批判を浴びることになる。西洋の文化的普遍性や啓蒙力にタゴールは敬服してはいたが、同時にインドの民衆と大地を愛し…

お坊ちゃん自由党総裁

余りに時代認識がない二世の自由党総裁の世間知らずブリには 開いた口がふさがらない。自分のような右寄りの年寄りにすら ついて行けない歪んだ右翼だ。 無人の離島ごときで国の進路を見誤ってはならんのになあ。 これでは、松岡洋右のほうがまともだぞ。 自…

超心理学と子供の夢

1897年のニューヨーク・サン新聞の伝説的な社説を読むと感動してしまう。 8歳の女の子が出した「サンタはいるの?」という問いかけに新聞記者がほんとうのオトナらしく答えている。 出だしはこう。 「こんにちは、しんぶんのおじさん。 わたしは八さいのお…

人形のコスモロジカルな書誌

人形にまつわる不可思議なざわめきについて、その異界性(どこやら別の世界に由来するような性質)を摘出するような分析と見識を味わえる書籍群がある。 ブランドの権化をあげつらう井上章一はただの「エロ文化史」家ではない。人形の誘惑―招き猫からカーネ…

小物に溢れかえる国

大森貝塚のモースは明治期のお雇い外国人教師ありますが、その時代の日本に溢れかえる日用品をコレクトしまくるという、オタッキーのハシリでありました。 百均に置いてあるような小物をひたすら蒐集して、アメリカはピーポディ博物館に残るモースコレクショ…

StarDust

悪いジョークがある。 「俺はStarだけど、お前はdustだ」

たまには外交で勝利を得よ!

日本の外交政策は腑抜けで腰砕けで、間が抜けているというのは外交評論家ならずとも、誰でも認める公然の秘密だろう。 「外交上の勝利」というコトバがメディアの第一報を飾ったことは一度もあるまい。 さて、プーチンの外交姿勢の変化がこのところ報じられ…

霊力発現 尼崎連続殺人

尼崎連続殺人は常軌を逸した出来事である。異常の出来事だから異常の論理でその背景を考えてみるのもよかろう。 被告は殺人教唆により多数の罪なき人びとを死に追いやった。そのやり口は、柳田国男の「妹の力」を彷彿させるものであるといえば、真面目な民俗…

Appleの凋落

「iPAD mini」の記事とGoogle「Nexus7」の記事を比較して思うのは外観においては、ほとんど差がないということだ。サムスンのGalaxyも然り。 細かな配慮ユーザ・インタフェースではAppleが凌駕しているのであろうけど、もはやその相違が解消されるのは時間の…

マクドナルド 売り上げ減で110店舗閉鎖

11月01日のニュース「マクドナルド 売り上げ減で110店舗閉鎖」 を読んで「またか!」と思った人は、「まさか!」と思った人より多いだろう。 こういうやり方は、通例であればそのチェーン店への親密性を削ぐ。足もそちらに向かなくなる。 だが、マクドナ…