2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ブゾーニのピアノ曲

フェルッチョ・ブゾーニは20世紀初頭のイタリアの作曲家で、トゥーランドット(Turandot)が有名だ。Fantasia da camera super Carmenを試聴してみよう。

さいたま市の見沼と水の女

さいたま市見沼区にはかつてその名の通りの沼があった。見沼(みぬま)はみつはに通じ、その「みつは」の語源に原始的な心性を嗅ぎつけたのが折口信夫だ。 氷川神社は出雲系である。 折口信夫の「水の女」を引用しよう。 出雲出雲国造神賀詞に見えた「をち方…

特攻隊と西洋人

神風特攻隊はいまだにアメリカ人には理解を絶した行為であり、その衝撃の余韻は9.11をKAMIKAZE ATTACKと連呼するほどに残っていた。彼らからすれば、非人道的かつアンフェアで常軌を逸した行為にしかみえないのは想像できる。 確かに、西洋文明にはそうであ…

今和次郎の秩父

今和次郎は大正十一年7月に秩父市浦山地区の集落である「冠岩」を訪問している。集落の民とその住まいや暮らしぶりを採集するためである。今から百年ほどまえだ。 当時は6件の民家と30人ほどの住民がいた。 この部落の布置せられている居処の地形は、南面…

古社めぐり 時をさかのぼる旅

古い神社は日本の本源である。神道と無縁であってもそれは変わらない。 それは自然との共生のあり方を提示している。 鎮守の森は大都会にあっても連綿と息づいておるし、僻村にあっても清楚さを保っている。里山と類似な人と自然の共存のモデルだが、それは…

ニコライ・レーリッヒのこと

『シャンバラ』なる神秘的なチベット旅行記を残したロシア系アメリカ人、ニコライ・レーリッヒを想起しておこう。 チベット地方に伝わる謎に満ちた伝説の王国について、あたかも実在しているかのような記録を残している。実はアメリカのパルプ・マガジンの作…

神社とアニメ、あるいはアニミズム

神社とアニメは相性がいい。それというのもアニメは生きとし生けるものが歌を読む、「言霊の幸はふ国」の自然発生物だからだ。 物活論とアニミズムの本地である神社にはアニメのキャラという神々の眷属も宿りやすいのであろう。 古今集序より 花に鳴くうぐひ…

畏怖とカミ

本居宣長大人のカミの定義はすぐれて日本的であります。 凡そ神とは、古の文どもに見えたる天地のもろもろの神たちを始めて、そを祀れる社に坐す御霊をも申し、又人はさらにも云わず、鳥獣木草のたぐひ海山など、その他何にまれ、世の常ならずすぐれた徳あり…

大日本帝国を慎ましく弁護しよう

はじめに自分は反軍国主義であり、リベラルに属していると断りをいれておく。でありながら、北一輝や大川周明などの歴史的な意味での、大アジア主義には同情的だし、当時の日本の拡大主義は結果的に一大過失であったことは認めるものの、未熟な政治体制の帰…

日本民族の命運の幻視

少子高齢化だの人口減だのが日本に起きている。先進国共通の現象だが、日本においては一際迅速に進行している。 直近20年の日本の人口の趨勢からすれば、遠からず日本に周辺民族が押し寄せよせてくる。今世紀中盤以降はそうなろう。 だけれども希望を失う…