2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

想像のなかのカタルーニャ精神の系譜

バルセロナの古い意味はフェニキア語で「バルカ家の町」だとするのは宮崎正勝の『海からの世界史』だけだ。 このバルカ家というのは、ともするとカルタゴのハンニバルの属する一族、バルカ家を連想してしまう。 事実、ローマとの第一次ポエニ戦争に敗戦して…

モーゼが十戒をさずかった山

このところ、ユダヤ教や旧約聖書の世界にちょっとだけ浸っている。 最近のように雨が多いと乾いた大地の神話が馴染みやすい。ほんとに秋だと言うのにいじけた陽気だ。 ユダヤ教は世界宗教のなかで起源の古さもさることながら、至高の唯一神なる独自な立場を…

少女たちの完璧インナーワールドを感じる

バーネットの『小公子』などが典型なのだろうが、女性の生み出すフィクションにおいて、見られる天界から降臨したような主人公と天使の眷属たちのような登場人物たち、純粋な悪はなくて境遇がその人物を敵役にしているだけである。 そういうキラキラ光るよう…

オノマトペについて一言

このことばオノマトペ(擬音語)は、30年前はポピュラーなことばではなかったはずだが、ここ10年くらいで急速に市民権を得た感がある。そもそもの自分のはじめの記憶は萩原朔太郎が論究していた覚えがある。 オノマトペについての出版はプチブームかもしれな…