このところ、ユダヤ教や旧約聖書の世界にちょっとだけ浸っている。
最近のように雨が多いと乾いた大地の神話が馴染みやすい。ほんとに秋だと言うのにいじけた陽気だ。
ユダヤ教は世界宗教のなかで起源の古さもさることながら、至高の唯一神なる独自な立場を開拓した。エジプトやバビロニアやローマなど周辺文明はみな多神教だ。そうそうペルシア人はゾロアスター教というユニークな創唱宗教を持ったが、その最高神は唯一の至高存在というわけでもなかった。
さて、モーゼが神と遭遇して「十戒」をさずかった場所はシナイ山、アラブ語でジェベル・ムーサーと呼ばれる山に比定されている。アラブ人たちの言い伝えからこの山塊と推定されている。
かさかさしたサウディアラビアの砂漠のさらに南方にある。
シナイ半島の深南部にあるのだが、モーゼが出エジプトしてから、ここまで南下したのであろうか?
いずれにせよ、Google mapで周囲を確認できるのは至便なことである。
この山(おそらく山上)にて、モーゼは「燃え尽きない柴の間」から神の声を聞く。
「わたしは有りて、あるものだ」
山の頂きにて神の声を聞くというのはなかなか荘厳ではないか。
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