川勾神社=相模の国の二之宮

 昨年一宮はかなりの数を巡ってまわったが、今年の初詣は相模の国の二宮である。
大磯と小田原市のあいだにある二宮町に坐す神社でありますなあ。

 国道一号線からちいとばかし山に入った小高い丘に鎮座しております。

 11時前だが地元の人々が三々五々と集まってきてました。社叢からは富獄の白い頂きも眺望できます。まことに土地に馴染んだ神社さんですわい。

 祭神は大己貴命・大物忌命・級津毘古命・級津比売命・衣通姫命である。真ん中の二柱の神々、級津毘古命・級津比売命がもとから居ました神なのであろう。「しなつ」と訓じる。ここだけの神名だ。
寒川神社が一宮であり、こちらが二宮であるが、小田原の先にあった国府に集う風習があったらしい。


 綿あめやバナナちょこなどの出店も小じんまりと数軒あるのがひなびています。茅の輪くぐりで五体壮健を願いつつ、初詣をすませました。

 樹齢こそなさげだが若々しい神木があります。


 参道のわきにはひっそりと、しかしながら、ドッシリともとの御神木はおわします。枯れていながら毅然としてます。円空の彫像のような今にも動き出しそうな気配があります。