三重県は鈴鹿市の伊奈冨神社に行ってきた。
急に思いたち、矢も盾もたまらず四日市のトンテキを食しに、三重県に行った。その勢いで近鉄の鈴鹿駅を乗り越して、ローカルな鼓ヶ浦に降り立った。
そこから西に歩くこと35分。目指した伊奈冨神社に到着。
あたりは長閑な田園風景がひろがる。遠くの山々は鈴鹿山脈であろう。
だいたいにおいて鈴鹿サーキットのお膝元なので、歩く人間などほとんどいない(犬の散歩くらいだ)道路もサーキット道路と呼ばれている。
神社の周囲には集落が形成されている。どうも寺社に関係する人びとが今にいたるまで住み着いてきたような気配がある。門前町よりも濃厚な昔を保っている街並みであろう。
さて、神宮寺がすぐそばにある。これは明治時代の神仏分離で引き剥がされた寺であろう。
村の鎮守以上の格式高い神社でありますなあ。たくさんの神を勧請しているのも特色だ。鈴鹿サーキットからのエンジン音が響き渡るのも風雅というべきでしょうな。大きな鎮守の杜もあり、春にはツツジまつりもあるということだ。
ここの太鼓橋はなんとも圧縮された球のような形状でユニークなものだ。親子連れが一組、そして禰宜さんとすれ違う。
御参りして裏手に抜けると長閑な田園地帯に再び囲まれる。
ありふれた田舎の日常的な奇跡の場所というべきか。