ゴジラ minus 1と震電カミカゼの震撼

 ゴジラ映画に震電が登場した!

 これはミリオタの端くれとしては感極まれりだ。しかも、真の国土防衛のため、無辜の市民の安全を守るために出撃し、大怪獣と相討ちを遂げた。そして、見事に散華したのだ(機体のみが) 

 日本人の特攻精神の伝統を感じさせたというのは、マイナスコメントになってしまいかねない。

 幸いにして主人公の敷島は脱出に成功しているというサクセスストーリーだが、最高時速750キロの震電ゴジラの顔面に突っ込む直前に脱出したとするなら、普通の脱出では怪獣の巨体に打ちつけられて絶命するような気もする。

 この先尾翼式機体はドイツ語でエンテ(鴨)と呼ばれていたそうだ。三機ほど製作され試験飛行後に改良中に終戦を迎えた。一回も実戦には投入されず、GHQに接収されてスミソニアン博物館に片隅でホコリをかぶっているということだ。

 せめて、怪獣映画のなかでその英姿を輝かせたのは、関係者諸氏の鎮魂となるであろう。

     

   

【参考資料】