ユナボマーの肉声インタビュー

 ISISに参加する若者の先駆者ともいうべき「反文明論者」にしてテロリスト。ユナボマー。セオドア・カジンスキーは有望な若手数学者であり、カリフォルニア大学バークレー校の教員だった。
 それが一転、モンタナ州の山奥に隠棲し、やがて、金融機関に爆弾を送り届ける爆弾魔になる。
 その犯行声明文は、一部の批評家からは高い文明批判と評価がある。

「システム=現代テクノロジー文明」は人間を規則と規制でがんじがらめにしている。それは人間とその生を劣化させる一方だ。システムは人間を支配し、人間性を侵害し、さらには変質させている。自然もその餌食となり、誰もそれを止めることが出来ない。誰かがそれを破壊しなければ、人間とそれを育む自然もろとも崩壊させるであろう。

 このような趣旨の犯行文がマスコミに送りつけられた。3人を殺害し数十人を負傷させた爆発事件の後、弟の告発で検挙された。1995年のことである。



 1999年のセオドア・カジンスキーのインタビュー