歌舞伎の一番「忍夜恋曲者(しのびよるこいはくせもの)」
江戸期の将門ものである。
恋は曲者世の人の、迷ひの淵瀬きのどくの、山より落つる流れの身、うき音の琴のそれならで、妻呼び交はす雁がねの、その玉章をかくばかり、色に手だれの傾城も、
庶民の哀歓が幾重にも塗り込められている。
- 作者: 折口信夫
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2004/12
- メディア: 文庫
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歌舞伎の一番「忍夜恋曲者(しのびよるこいはくせもの)」
江戸期の将門ものである。
恋は曲者世の人の、迷ひの淵瀬きのどくの、山より落つる流れの身、うき音の琴のそれならで、妻呼び交はす雁がねの、その玉章をかくばかり、色に手だれの傾城も、
庶民の哀歓が幾重にも塗り込められている。