待つこととと生の空費

 現代人は待たされることと待つことで、生を二分している。
 待たされるのはしょうがない。受動的に順番がくるまで別なことでもすれば良い。
それに対して待つことでは、時間が虚しく過ぎ去る。生半可に能動的な行為だからこそ、無駄な時間になる。時間が過ぎ去ることで時間を浪費するのだ。

 「期待」する願望には待つ時間の含有量がおおきい。時間は飛去し、二度とやってこない。時間が過ぎ去ることを願うのに時を費やすのだ。