偉大なる三人の図書館員 フョードロフ、バタイユ、ボルヘス

 自分の内なるヒーローでもあるフョードロフ、バタイユボルヘスは、いずれも図書館司書かそれに類する職業に就いていた。

 フョードロフは、そのキリスト教神秘主義にもとづく不死性と甦り実現という不可能性への挑戦で、ソ連圏の宇宙開発にまで深い影響を与えた。「モスクワのソクラテス」と呼ばれトルストイさえ敬服していた。ルミャンツェフ図書館の司書であった。

 バタイユ、普遍経済学と原始芸術への深い洞察の独創性は紛れもなく、凡百の思想家を瞠目させるものであった。その過激な生と実践は畏敬の念を与える。パリの国立図書館に勤務。

 最後のボルヘスは、最後の孤高の文人文学者であり、世界史レベルで書籍を通観できる限りなく聡明な盲人であった。ブエノスアイレス市の図書館に勤めていた。

 いずれも特異な思考と卓越した記憶力とイマジネーションの持ち主だった。

 

 

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