新井石禅の想起

 曹洞宗の禅師で新井石禅というエヴァンジェリストが、戦前いたそうだ。当時、その布教活動は広範囲にわたり海外でも認知されていたという。

 人口はいまの半分ほどなのに、戦前の日本にはいろんな傑物がおりましたわい。いってみれば我らは彼らの糟糠を舐めているような気する。
明治大正の仏教界と現在の仏教界と比較してみればわかりますよ。時代の精神というものが。海外が雄飛の天地であった過去と海外から黒船を待望している現在とではね。
しかし、こればかりは時代的なものだからねえ。