尺八の秘曲『虚空』



 諸井誠の『ロベルトの日曜日』が尺八の現代性について語る書とは最近まで知りませんでした。京都の明暗寺の虚無僧の本拠からエッセイは始まります。そして、邦楽に感動した外国人を会話の相手にうんちくを傾けるのです。


ロベルトの日曜日 (中公文庫 M 120)

ロベルトの日曜日 (中公文庫 M 120)

この書の尺八の紹介を読んで思うのだけれど、やはり外国人の感じ方を介してしか自国の文化を感じとれないのか。異国はいつも日本人には文化の鏡なのだねえ。