なぜだかフラクタル系のイメージはキモいのが多い。
こうしたアルゴリズム形状について美学的に言えることは、シンプルな対称性があるときはどうにか鑑賞に耐えられるけど、奇々怪々で複雑になるとオエッとなることが多いことだ。
極めつけはマンデルバルブ3Dであろう。
マシンは恐ろしく正直に反復図形を繰り返すので、その織り成す造形世界はアウトサイダーアートに接近するようなところがありますね。アウトサイダーアートの方が、より深い精神性があるけど。
しかし、留意していただきたいのは、どうやら自然界は奇々怪々で複雑な構造を持つらしいことだ。
有名な「Powers of ten」はこの複雑な構造をわかりやすく分解した映像だった。
サルトルの小説『嘔吐』で街路樹に吐き気を感じる場面があった。
そう!存在の実相をかいま見て嘔吐を感じたのは正しかったのだろう。
- 作者: J‐P・サルトル,鈴木道彦
- 出版社/メーカー: 人文書院
- 発売日: 2010/07/20
- メディア: 単行本
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