STEMの重視のわけ

 しばらく前から、有望な技能として、リベラルアーツではなく、STEMが成長企業が求める技能だということになっていた。サイエンス、テクノロジー、エンジ’一アリング、数学の四分野の頭文字だ。

 20世紀の科学技術は大量生産と大量消費社会を築き上げた。その始まりをグーテンベルクの印刷革命に求めてもいいが、産業革命が始点となるだろう。

 それは衣料からはじまり、自動車や家電、緑の革命食糧などが続々とつづき、そして今に至るまで成長継続中なのが、電気と電子技術とくにITの爆発的な拡大である。

情報を制するものがマネーと商品の世界を制する。情報ほど簡単に複製できるものはなく、その情報消費自体が新たな商品と消費を生み出す。そうした産業が急成長したのが

20世紀のラスト20年と21世紀の20年だった。

 その連鎖反応のなかに21世紀はある。STEMはそのコアな技能なのだ。

それを身につけたものが優位に立てる社会が現代社会なのだろう。