ノーベル経済学賞受賞者のアルビン・E・ロスの『フー・ゲッツ・ホワット』はそのテーマ(マッチメーキング)についてはとても良い啓蒙書だが、気に入らない文章がいくつかある。
その最たるものは下記の大勢迎合の一文だろうか。
むしろ人気大学は、たしかに学費は高いが、多くの学生に志望してもらえるよう、できる限り授業料を抑えているし、出願者の数分の一にしか入学を許可しない。
ハーバード大学の一年間の学費は1$140円換算で740万円だそうだし、安いはずの州立大学でも400万円、私立大学の平均は500万円とされる。
そして、都合の悪い真実として、大学卒でないアメリカの若者の将来は決して明かるものではないという統計的真実がいくつかのレポートで報告されている。
仮に一般家庭の子息が奨学金制度を利用して大学を卒業したとしても、その返済は大事であるとされる。