古代人の人名辞典なるものから、気ままに書き抜いてみた。どうやら御野国=美濃、つまり、岐阜のあたりの出身者が1/3くらいだ。筑前や越前がそれに続く。
ああ、もちろん難波や河内、大和地方は別格だろう。饒速日命は河内に降ったらしいし、石上神宮という物部氏の拠点にある神社は奈良にある。
以下、名前のサンプルを転記しておく。
物部阿田麻志賣 御野国
物部荒手 筑前国
物部稲倉 物部咋肺呂 越前国
以上が古代の開けた地域の人名だ。毛虫とか多能とか、風変わりなネーミングであります。
そう言えば、出雲には物部神社が官幣中社として存在する。
他方、関東地方は数が少ない。
物部乎刀良 物部龍 上総国
物部大川 常陸国
物部君手足 上野国
物部蜷淵 上野国甘楽郡人 十一姓物部公を賜わった
物部歳徳 武蔵国荏原郡の防人
物部真根 武蔵国橘樹郡の防人
物部河内 筑波、茨城郡の七百戸を分って信太郡
関東地方は防人関係者が多いようだ。
また、「物部鳥 百済国上部の人」など一部に百済系の渡来人が物部姓を貰い受けている。
石上姓もまた物部系であるが、今回はよく調べていない。
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