英語の辞書の代表作、あるいは名誉ある地位にある辞書、1755年のサミュエルソン。ジョンソンの『英語辞典』において、「ライン=line」の語義をあげている。
1)長さの延長
2)細いひも
3)あらゆる活動を導く張り渡された糸
4)釣り針に結ばれた糸
5)人相、あるいは手や顔にしるされたもの
6)描写、スケッチ
7)輪郭、外形
8)端から端まで書かれたもの、詩の一行
9)列
10)急いでなされた作業、掘割
11)方法、配置
12)範囲、境界
13)赤道、天の赤道
14)子孫、世代をさかのぼり下る家系
15)1ラインとは10分の1インチである
16)手紙、あなたのラインを読みました、のように用いる
17)リント布あるいは亜麻布
以上の17のよく出来た一覧だ。
我らがSNSのLineは、どれに相当するだろうか?
自分の感じではこのうち16)に一番合致する。であるが、3)や6)、8)なども捨てがたい。
だが、この中に含まれていないものがある。
18)通信線、あるいは通話状態
とでもしておこう。
SNSにハマっている時は目に見えない線=ラインが相手とアナタを結びつけている。
Lineを生み出した企業は18)をもとに命名したのだろう。
だが、17個ものの語義を含む名前を選ぶとはなかなかにくいではないでか。
【参考書】上記の引用元
- 作者: ティム・インゴルド,工藤晋
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