香港の民主化デモ 自分ならこう潰しにかかる

 仮に自分が香港の権力側だとしよう。仮に長官だとしてもいい。
今回の民主化デモ『傘の革命』をどう潰すかを考えてみよう。まずはじめに、前提をおさえておこう。
 民主化要求を鵜呑みにすれば、権力側は面目が立たない。それどころか、今後の中国本土への同化政策に大きな蹉跌となる。あるとしても譲歩は見かけだけだ。民主化市民の気をゆるめ、一時的に宥めるだけでいい。
 以下、その手順を示す。

1)解決期限とデモ側との交渉妥協線について中国本土政府と話をつける。
 中国側は香港の混乱をいつまでの許しはしないだろう。その期限を嗅ぎ付けておき、妥協線を探っておく。本国との政治的パイプを通じておくのは大原則だろう。

2)対外的にデモ側と妥協せずと公言する。歩み寄りはない!いつまで粘ろうが
 無駄だとメディアを通じて市民に圧力をかける。弱腰姿勢は禁物だ。

3)その実、水面下で調略を進める。飴と鞭だ。
 今回のデモは一枚岩ではない。代表派閥を切り崩すことが重要だ。そちらにはアメを配る。新制度の一時延期とか、民主代表の別枠登用を行うなど弥縫策でいい。
 ムチは学校側や親側からの賞罰だ。大多数は学生だ。休学者には留年もしくは停学させる。親には経済的な制裁措置をちらつかせる。
 公的な場所に座り込みを続ける急進層には食料封鎖だろう。

4)切り崩しが成功すればデモ層を支えてきた確信が急速に崩壊する。「勝てない」という無力感を促進するような経済&メディア統制を加える。


 民主化デモが自然発生的で反対のための反対でしかない場合、比較的簡単に切り崩しは成功するであろう。しかしながら、香港市民のように世界各国の経済的繋がりが強い民衆に対する暴力的な圧政は逆効果であろう。

 ということで民主化デモが勝利するための予防策をメモってみた次第である。