朝鮮の偽史の代表 「桓国正統史」

 韓国における偽史の興隆や蔓延状況はかつての日本におけるそれと似ている。20年前くらいは竹内文書、宮下文書が大繁盛であった。
 こうしたアカデミズムや客観的資料と無縁な偽史は自国中心の誇大視=古代史である。おおむね経済成長にともない自国の歴史的伝統が病的に肥大視されるのだ。これほど豊かな国になったのだから、その由来もそれ相応の由緒があろう..そんな想いが異常に膨らむというのが正直なところではないか。
 バブル崩壊や低成長に入ってからは一部のマニア以外には見向きもされなくなる。
一世代ズレているのがお隣の国民だと理解すればいいだろう。漢江の奇跡と呼ばれた著しい経済成長は一服したが、まだその余韻がある。
 その韓国に蔓延している偽史の王者が「桓国正統史」だとされる。桓国はハンウルナラと読む。
ご多分にもれず、世界最初の文明国は韓民族が創ったことになる。その概要は下図を見られたい。

 西紀前七一九七〜三八九七の期間に「桓」(ハンウル;天の意) 国号を「ハンウルナラ 天の国」がモンゴル以北シベリアを含む広大な領地にあった。

天符経(造化経) (八十一文字)が宇宙造化の原理論がその宗教を伝える。


おまけに、世界最古の文字も彼らが生み出した。

広く万象を観て短時日の内に覚つて、世界で最初の文字を創案した。これが世界において太古文字の始初で、西紀前二九世紀に創案された表意文字
の鹿図文字(物形文字)なのである。

 ということで日本も中国もそこから分岐派生したということになる。
文化文明の起源が韓民族という立場からすれば、物議を醸す「韓国起源説」は必然な主張ということになる。韓国起源説は「剣道、剣術、侍、武士道、茶道、折り紙、豆腐、蕎麦、ソメイヨシノや漢字、漢方、羅針盤、紙、印刷」など東洋文化にすべてを包含するような目録になっている。

しかしまあ、宇宙の起源から初めて万世一系に説き及ぶ竹内文書よりはマトモナ内容かもしれない。