甲府の傀儡祭り

 山梨県甲府市小瀬町に残る奇祭、天津司舞(てんつしまい)は傀儡(かいらい)の人形使いを今に伝える貴重な祭りであると考えます。「傀儡戯」と現地の人は呼ぶ。
 諏訪神社の祭礼で「オアカラクリの儀」という人形劇の舞台は「お船」という。
人形の大きさは1mと大きく、ビンサザラ役、腰太鼓役、鹿島さま、姫と鬼が出る。人形自体がご神体であり入魂の儀により、御魂込めされて神のエージェントとなる。

 この出し物は孤立している。鎌倉時代以来の田楽傀儡を残す祭礼は周辺にはないからだ。なんとも不思議な遺産であるとされる。



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