悲観的な見方を増幅させるネガティブ名言集なるものは少ない。少ないのには理由があって、後ろ向きなチャレンジは誰もが毎日実践しているので、類まれな雄弁でそれを推奨されなくとも注目されないのであろう。
ところが逆に、この名言集でペシミストの一部はやる気満々になるかもしれない。
ソロモン王のことばから始めよう。次はマーフィーの法則で、その次はヘンダーソンの言葉だ。
日の下に新しきものなし
失敗する余地があるなら、それは起きる
成功ほどの失敗はない
自分が並んだ列はいつも遅い
しょせん憂き世は からくり芝居
制作物の9割はクズである
門松は冥途の旅の一里塚めでたくもありめでたくもなし
ところで、失言だけで世に名を残すというのも不運だが、そんなドイツ人がいる。日本でも紹介された『ガレッティ先生失言録』が編まれいる。
- 作者: 池内紀
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 1992/06
- メディア: 単行本
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