尋常小学校唱歌より『海』

  松原遠く
  見るところ
  白帆の影は浮ぶ。
  干網浜に高くして、
  鴎は低く波に飛ぶ。
     見よ昼の海。
     見よ昼の海。

 かなり質の高い唱歌だ。大正時代の豊かな精神性がたゆたう。時代は異なるのだが小学校の教師はこの時期に義務教育を受けたのだろう。なにかにつけて古い唱歌が出てきたものだ。