Girl talk's Remix
典型的なリミックスのミュージシャン、ガールズトーク。彼の[Let it Out]には不思議な悲愴感がただよう。
ポップスの技法や聴くにあたいするサウンドは、先行者たちがお手つきしている。ヒット曲以外にも山ほど表現技法の鉱山は掘りつくされてゆく。表現技法は無尽蔵ではない。
後から参入した新人たちは、それらの合間を縫って自分の音楽を編み出してゆかねばならないのだ。
ジャンクな音楽技法であるリミックスは、若者の行き場ない情念がその表現を勝ち得るための自己撞着ブラウン運動ともとれる。
リミックスはジャンクな音楽であるのだけど、それはそれでイマを語るのにピッタリだ。b!
この本には世代間の権利闘争が色濃くにじみ出ている。持てる旧世代が著作権で持たざる新生代を先に生まれたでた権利で圧力をかける。法的には旧世代が正しいが、倫理的には疑問があり、大学教授レッシグがその代理人を買って出る。
- 作者: ローレンス・レッシグ,山形浩生
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2010/02/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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