朝鮮日帝支配の再評価の難しさ

 今朝のNHKニュース「韓国 戦前日本人評価のセミナー」を読まれたであろうか。

 何のことはない、山川巧の再評価イベントである。山川巧の事績は文化史や民芸に関心がある人なら、一再ならず聞き知っていよう。ニュースにあるような植林のみならず早くから半島の陶芸を高く評価して紹介と普及に励んだ。

 日帝支配が崩壊したときに墓地が壊されなかった数少ない日本人とも言われている。それほど現地の人びとから慕われていたのだろう。
 気になるのは本当に彼くらいしかまともな人格者がいなかったのかということだ。とくに台湾に比べて現地の人々に奉仕するという事績があまりに少なすぎる。台湾どうように治水、道路整備や衛生状態の改善、教育普及に励んだ「日帝支配」だったろうと思うのだ。
 憎まれることをした日本人も多かっただろうけど、こうまで評価される明治人や大正人が少ないとなにか不思議な気がする。

朝鮮民芸論集 (岩波文庫)

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半島と島国が融和するような、インヤン坊が寝ぼける