往年のTVアニメファンなら『黄金バット』は知っていよう。その敵役のナゾーはなぜか四つ目であるが、いつもキメ台詞があった。
「ローンブロゾー」
これは謎だったが、さる10月18日に解決を見た。
イタリアの犯罪人類学者であるチェーザレ・ロンブローゾの命日であることから、思い立った次第。
そして、最大の閃きはその名前がナゾーのキメ台詞になったのだ(と思いませんか?)だ。
どうしてこの人物なのかというと傍証がある。
ロンブローゾの提唱した犯罪人類学の主張の一つに「犯罪をおかしやすい人間には先天的な身体的特徴があるという仮説を立て、さらに犯罪者の頭蓋骨の大きさを計測してその仮説を実証しようとした」というところである。
黄金バットの頭蓋骨と深いエニシを感じるではないか。黄金バットの頭蓋骨は犯罪者的な頭蓋骨の形状であるかどうかは不明だが、犯罪人類学者の名前を唱えるたびに頭蓋骨のヒーローが反撃しに現れるのは人種偏見に対する皮肉なのであろう。
最近になって犯罪の生物学なるものが再興している。
- 作者: D.C.ロウ,David C. Rowe,津富宏
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