一口坂(いもあらいざか)

 難読地名の最たるもの「一口坂」は「いもあらいざか」と訓ずるそうだ。
下記の京都の地名本に出ていたので、ちょっと調べてみた。
 芋洗坂もしくは一口坂は東京にもある。むしろこちらの方が有名だろう。靖国神社の裏手に当たる坂道だ。
 その由来は「疱瘡神」にある。これは宮田登の『江戸のはやり神』で裏付けできる。

横浜の本牧には芋大明神があって、その池の水を子どもに浴びせると疱瘡は軽くすんだと『耳袋』にいう。

 しかし、芋洗がなぜ「一口」になったかまでは記されていない。谷川彰英の本もそれは諸説ありと記しているだけだ。




 靖国通りの一口坂


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 京都の「一口」地名


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京都 地名の由来を歩く (ベスト新書)

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江戸のはやり神 (ちくま学芸文庫)

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