スイスの葡萄農場主がなぜテーマかというと、彼がアウトサイダー・アーティストであるからだけでなくて、永久機関の製作者であるからでもある。
葡萄刈り取り機のパテントをもちながら、発狂したのである。
この蔦の絡み合いが機械であると信じる有り様には、永久機関に向かったその心根を察して余りある。
そのアーティストセンスはこの画で語れるだろう。
不遜な幼児性、憐れみ深い傲慢さが感じられるのだ。
- 作者: デイヴィド・マクラガン,松田和也
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 2011/03/25
- メディア: 単行本
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