三島由紀夫の凡作の一つ『美しい星』は埼玉県飯能市の住宅街を舞台にしたSFだ。富裕層の美男美女たちが宇宙人でありながら、なぜか市井に暮らすというものだ。
三島の大脳前頭葉に巣食う「平凡な一般人=地球人とは違う」というエリート的美意識が、このような怪作に变化したのだろうか。
生活感あふれる異星人ものというアノマリーさが異様である。
しかも、土地は埼玉県だ。飯能市は美しい星記念館を建設すべきであろう。
三島由紀夫の正統派ファンからは無視されているが、憂国現象とSFをクロスオーバーさせる人ならば興味深く読めるのではなかろうか?
- 作者: 三島由紀夫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2003/09
- メディア: 文庫
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