ラヴェルのケース

 フランスの作曲家モーリス・ラヴェルの音楽は、どれもが色彩感が溢れ、音が脈打つように流れてゆく。

 「水の戯れ」をリヒターの演奏で聴いてみよう。

 彼の生涯が悲劇的なのは、その才能のピークの時期に失音楽症になってしまったことであろう。
 交通事故の後遺症である。事故以降、メロディは浮かぶが音符に表現できないのだ。

 ラヴェルの失われた音楽は永遠に人類から奪われたのである。
 Aha!残念無念

音楽の心理学〈上〉

音楽の心理学〈上〉

 そうそう、かつて「ラヴェル その病と苦悩 Ravel's Brain」(2000仏加)なるクラシックドキュメンタリーが放送されたことがある。

では、さいごにボレロで数学映像を鑑賞してください。